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ウユニ役立ち情報
ウユニ訪問の必需品
ウユニへ行く際に何を持って行けば良いのかな?
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帽子
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サングラス
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日焼け止め
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リップクリーム
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使い捨てカイロ
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防寒具
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軍手(写真撮影する方は指先開放タイプ)
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ヘッド懐中電灯
エドゥアルド・アバロア国立アンデス自然保護区方面のツアーに行かれる方は次の物もあるとよいでしょう。道中砂埃がすごいので。
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マスク
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目薬
ウユニは高地な為より紫外線が高く、日差し対策が必要です。なめてかかると結構ひどい日焼けを食らいます。登山家が7,8000m級の山を登ってきた後のように。ですので帽子は絶対必需品です。
サングラスは塩湖内へ行く場合はこれまた必需品です。特に表面に水の無い塩湖内は雪山同様で、まともに目を開けていられない眩しさです。それは白内障につながる可能性があるとも言われています。
帽子をかぶっていても下からの照り返しで日焼けしてしまうので、日焼け止めクリームで防御。
よく化学防護服でも着てるのかと思わせる程、肌の露出一切無しで全身完全防御姿の方を見うけ(特に、中国、韓国の年配女性の方々)、「そこまでして来たいかね?」と思わせられますが、女性の方は特に日焼けは大敵なのですね。


と言う事で、ためしてガテッン!!
マック岡野自ら人体実験。
ウユニ塩湖内1日(帽子・サングラスのみ)、ウユニ市内2日(日焼け対策無)の
ウユニ3日間滞在での結果。顔パリパリ、一皮むけました。
夜のツアーに参加予定であれば特に防寒着が必要です。塩湖内は遮蔽物が無い吹きさらしなので、風が有ればなおさら寒いです。
軍手もあれば良いですが、写真撮影をされる方はカメラ操作がしやすい指先露出タイプがいいでしょう。
特に月明かりの無い塩湖内は足元も見えない真っ暗な状態になります。塩湖内には「塩湖の目」と呼ばれる穴ぼこも有り、そこにはまってしまわない為にも懐中電灯がいります。スマホのライトでもいいのですが、興奮してはしゃいで注意散漫になると手に持っていても落としてしまいがちになります。大事なスマホを落として悲壮な気分を味わわないためにも(塩湖の水の中に落とせば真水に落とす以上に瞬殺な場合がほとんど)懐中電灯の方が良いかと思います。写真撮影の方は両手が使えるようにヘッドに取り付けタイプがいいですね。
かじかんだ手を温める用に使い捨てカイロを持参するのも一つの手です。あるとマシですが、私の経験ではカイロの自己発熱力よりも寒さに冷やされる力の方が強くて、もう一つやなという気はします。
帽子、サングラス、日焼け止め、リップクリームはウユニ市内で簡単に手に入ります。日焼け止め、リップクリームは名の知れたメーカーだとニベア社の物があります。ニベアのリップクリームは透明、紅色着き、透明のUV防止効果付きの3種類があります。日焼け止めはBs.50程、リップクリームはBs.20程します。
高山病に要注意
普段の生活も旅の途中も健康第一。体調を崩してしまうと旅も台無し。
ウユニへ行く際に気になるのが高山病ですね。
行く方も、来る人を受ける方にとっても悩みの種です。
高山病は老若男女問わず、人それぞれの体質で発症したりしなかったりします。高山病が本当に心配であればウユニに行く事はお勧めできません(高山病が心配でウユニに行かないと言う事は、ラ・パス、チチカカ湖辺りにも行く事もお勧めできないと言う事になりますが)。
高山病に気持ちで勝てるわけではありませんが、高山病を覚悟の上でウユニへ来られる方には高山病発症を抑えるのみ薬もあるようなので、それを事前に飲み始めておくのも高山病対策の一つとなるでしょう。
(薬の服用は各自の責任において行って下さい。)

ダイアモックス

ソロチピル
高山病対策にこんな薬があります。
日本で手に入るものでは「アセタゾラミド(ダイアモックス)」と言うものがあります。処方箋無しで一般の薬局で購入する事は出来ないようで、医師に相談して処方してもらう必要があるようです。
ボリビア国内、ウユニ市内で手に入るものでは「SOROJCHI PILLS(ソロチピル)」があります。これはウユニ市内等では高山病対策薬として一般的に知られている薬りで、処方箋無しで薬局で購入できます。
上記外部リンク翻訳抜粋(Google翻訳が元)
SOROJCHIPILLS®は、高山病の全ての症状を予防し緩和する薬剤です。
SOROJCHIPILLS®カプセルは、高い山や高地(ソロチ)がもたらす頭痛、眠気、疲労、吐き気、めまい、倦怠感に効きます。
販売:200カプセル入り箱、20カプセル入り箱
構成:アセチルサリチル酸325mg、サロフェン160 mg、カフェイン15 mg
服用:成人又は10歳以上の子供:8時間毎に1カプセル。
その他高山病参考リンク
ウユニ金融事情

メルカンティル・サンタクルス銀行

メルカンティル・サンタクルス銀行のATM

両替屋

お札偽造防止技術
急速な観光需要増加により時期によっては外国人観光客の方が現地市民より多いのではと思わせるほどのウユニ市ですが、今でもボリビア国内の一田舎都市のままです。
そんな街の金融事情はどうなっているのでしょうか。
基本的にボリビア国内での売買は法律的に現地通貨のBs.(ボリビアーノス)で、ウユニ市内でも同様です。ウユニ市内では外国人観光客が多い事もあってドル支払いを受けてくれる店等もありますが、あくまでも便宜上受けてくれているにすぎません。
外国人観光客にとって必要となる金融情報は、「現地キャッシング」と「両替」の二点かと思いますが、現地キャッシングは銀行併設のATMで可能です。両替については銀行か両替屋(Casa de Cambio カーサ・デ・カンビオ)で可能です。両替レートは両替屋の方が銀行よりも良いです。ただ、ウユニではUS$とBs.間での両替しかしてくれないと思っておいた方がいいです。
それと、ボリビア国内でのUS$の扱いについてですが、紙幣しか扱ってくれません。硬貨はただの金属と化します。紙幣についてもひどい汚れやちょっとの破れがあるだけで取り扱ってくれません。そういった紙幣はただの紙くずと化してしまいます。そしてさらに$100札以外は敬遠されます。$50冊で渋々、$20以下の札は拒否されたり、悪いレートでの両替になったりします。
よく旅行者の方が「細かい札の方が支払時に喜ばれるかと思って」と、細かい札を大量に持参されていたりしますが、正直な所、細かいドル札は迷惑です・・・。それはお金であって、お金でないからです。銀行が受け取ってくれないので、両替屋も取り扱いに困るのです。ツアー会社は細かいドル札を受けとってくれたりしますが、本心は受け取りたくないです。
ですのでウユニに来られる方はドル札は$100で持参いただき、現地で一度全額Bs.にしてから使うか、$100で支払いをしてお釣りをBs.でもらわれるようにして頂きたいものです。
ウユニ市内に支店を構える銀行
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Banco Bancofie バンコ・バンコフィエ
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Banco Ecofuturo バンコ・エコフトゥーロ
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Banco Mercantil Santa Cruz (BMS) バンコ・メルカンティル・サンタクルス
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Banco Nacional de Bolivia (BNB) バンコ・ナシオナル・デ・ボリビア
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Banco Prodem バンコ・プロデム
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Banco Union バンコ・ウニオン
(メルカンティル・サンタクルス銀行とナシオナル・デ・ボリビア銀行以外は設立から新しめの銀行です。)
大概の銀行がATMを併設しております。日本のクレジットカードによる海外キャッシングが可能なATMは各カードとの相性により一概にどこのATMでは出来ると言えませんが、Banco Mercantil Santa CruzのATMが比較的多くのカードを認証してくれるようです。
ATMによってUS$でも引き出せたりだとか、現地通貨Bs.(ボリビアーノス)でしか引き出せないといった違い、ATM使用料がかかったりかからなかったりの違い、引き出し上限額の違い等あるようです。
ウユニのATMでスイミング被害の情報もネット上にはありますが、具体的な事は不明です。利用者各自でその危険性も理解してATMは利用して下さい。
ちなみに銀行窓口の方へ入る事がありましたら、銀行内は携帯電話、帽子、サングラスの使用は禁止です。銀行を警備している防弾チョッキを着てショットガンを構えたお巡りさん(警備会社の警備員ではありません)に注意されますよ。
両替屋は市内の時計台のあるポトシ通り沿いに複数件あります。
ウユニ市内の銀行、両替屋の位置情報はこちら「ウユニ街角情報」内の「オフィス・医療・買物編」を御参照下さい。
クレジットカード払いについてですが、ウユニでの取扱店は一般的ではありません。ホテル等で取り扱っていてもカードを読み取ってくれなかったり、読み取り機器不調と言った事もありますので、必ず現金の持参は必要かと思います。
偽札についてですが、ボリビア市場において偽札は決して珍しいものではありません(2017年に押収された偽札は121,000枚)。もしも偽札をつかんでしまったら、何処かの不注意そうな店員のうす暗い店や露店でシナッと使うか、それが出来なければイラっとなってもらうか、ガビ~ンとなってもらうしかないです。誰も保証してくれませんので、ショックを受けない為には偽札をつかまないように気を付けるしかないです。
偽札にもいろいろあります。長年ボリビアに住んでいても、本物か偽物か分かりづらい偽札もあります。時には表面本物・裏面偽物といった物もあります。透かしがあるか無いかは偽札判断の基準になりません。偽札にも透かしはあります(本物よりおかしな透かしですが)。ボリビアのお札と言えどもボリビア産のお札ではないのでいろいろと偽造防止技術は織り込まれています。
ただこの偽造防止技術が採用パターンに色々とバージョンがあって、デザインは同じで本物の札だけど何か違う?と、素人に偽札判別を迷わしてしまう事になっています。
両替をした際、買い物をしてお釣りをもらう際のお札の確認は必ずしてください。
※新ボリビアーノス紙幣について
2018年からこれまでと全く違ったデザインの新札が順次発行され始めました(サイズは同じ)。9月現在でBs.10札、Bs.20札が発行済みですが、今後Bs.50、Bs.100、Bs.200の各札も一新される予定です。
これにより当面は新旧デザインの紙幣が入り混じった状態が続くと思われます。
GPS情報付きの写真撮影位置をGoogleマップに表示

ウユニに限らずボリビア国内であちらこちらへ行くと、行っている最中も行った後も地図上でどこへ行ってきたのかなかなか正確にわかりづらいです。それは現地に目印となるものが少ない為です。車等で都市間移動の際にナビゲーションシステムを使っても、よっぽどの広域表示にしないと相対的位置関係が分からないです。
そんなボリビア内で写真を撮る際は、もしもGPS情報を付加できるカメラであれば機能をONにしておいて下さい。後から正確に何処で撮った写真なのかを知ることが出来ます。
そうしてGPS情報を付加しておいた写真の撮影場所をGoogleマップに表示する方法はこちらの外部サイトなんかを試してください。
コンセント

ボリビア国内の一般家庭電圧はラパス市に110Vと220Vの2種類がある事を除いて他の街は220Vのみです。周波数は60Hzで日本だと西日本の周波数と同じになります。
日本の100V対応電化製品をボリビアの220V電源につなぐと一発パーになってしまう事ぐらい海外旅行する人には常識かもしれませんが、現地の電気事情を調べている際にはっきり分かりづらいのがコンセント形状かと思います。
世界には様々なコンセント形状があります。
日本はType「A」の並行した平たい板の端子のタイプですね。
ボリビアはこの日本と同じType「A」と、並行した丸い棒の端子Type「C」の両方が採用されています。
上の図でType「B」「C」「SE」共に並行した丸い棒の端子ですが、その違いは棒の太さでB:直径5mm、C:4mm、SE:4.8mm+アースピンとなっています。
そして肝心のボリビアの壁にあるコンセント形状ですが、たまに「A」しか差せない、「C」しか差せない場合もありますが、一般的には「A」と「C」どちらでもさせるタイプが多いです(右画像)。


へぼいボリビアのコンセント
左写真は日本の壁にあるコンセント(メス側)の内部です。
日本で売られている物は品質が良いので、オス側コンセント端子を受け止める金属部品がしっかりと厚みと弾力を持っています。その金属部品を支えるプラスチック部品もしっかりとした寸法と強度があります。
しかしボリビアのコンセントは外からの見た目が良くても、中身は粗悪です。
金属部品は薄っぺらで、数回抜き差ししているうちに変形してオス側をしっかり挟み込まなくなります。その為メス側のコンセントに電気は来ているんだけれども、電化製品のコンセントを差しても通電しないなんて事はしょっちゅうあります。気を付けないといけないのは、そんなコンセントに刺した場合、コンセントの差し込み具合によっては端子と端子の接触が、接触したり接触しなかったりを繰り返して電化製品を故障させてしまう事がある事です。
ボリビアのコンセントを使う際は、しっかりと差して、通電後はなるべく差したコンセントが動かない様にご注意ください。
喫煙





日本では極度な社会悪的存在となった「喫煙」ですが、ボリビアではそこまでの排他的雰囲気は無いものの昔に比べれば多少なりに「喫煙マナー」は気にされるようになっています。
ボリビア人も喫煙をする人はそこそこいると思いますが、そもそも日本人の喫煙家のように常に喫煙する人というのは少ないと思います。やはり今でもボリビアでタバコは贅沢品のような感じが残っているのでしょうか。その為カートン買いする人は一般的でなく、また箱買いする人すら大半ではないです。多くの人は数本買いが普通じゃないかと思います。お酒の回し飲みならぬ、タバコの回し吸いも普通です。
そんなボリビアの喫煙事情ですが、どんなタバコが売られているのでしょうか。
国内メーカーもあれば海外メーカーもあります。
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Derby
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Casino
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Astoria
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Camba
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Caporal
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Big Ben
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Colorado
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Pacific
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Cuyunas
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Marlboro
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L&M
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Camel
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Luky Strike
といった物があり、ボックスの方が多いでしょうかね。箱20本入りが普通ですが、銘柄によっては10本入りもあります。値段は国産で一箱20本入りで10ボリビアーノス位です。海外銘柄の方が高いです。年々値上がりしています。
さてウユニへ来られる喫煙者にお伝えしたい情報なのですが、それはライターについてです。
ラ・パスもそうですが、ウユニは標高4000mに近い高地です。高地は酸素が薄い為、燃焼現象が遅いです。タバコに火をつけた後に話に夢中になって灰皿に置いたままにしていると、火をつけた直後のまま火種が消えてしまっていることもあります。吸っている時でもタバコを吸いこんだ時以外は燃焼が進まないので、タバコの長さほぼ丸ごとを吸う事が出来、お得な感じです。
ガスライターの場合、ターボライターは酸素不足のせいか点火しません(私の持っているものは全く着いてくれませんでした)。電子式も着きが非常に悪いです。フリント式(回転ドラムを回して火打石で火花を出すタイプ)だと大丈夫です。
ただウユニ塩湖内に入る場合は電熱線タイプ、あるいはプラズマタイプがおすすめです。理由は風があるからです。ガスライターですと悪戦苦闘してしまいます。
オイルライターでも良いかと思いますけど、旅行にオイルライターは荷物になるかもしれませんね。
因みにボリビア国内の道端で売っているライターでガス補充出来るタイプのライターが普通にありますが、その補充するガスボンベはほぼ売っていないです。
今日の天気はどうですかね?
ウユニ市内に居ますとウユニ塩湖へ入る旅行者の方々から「今日の天気はどうですかね?」と聞かれる事が良くあります。日本人の方が好まれる鏡張りを見る季節は雨季ですので雨が降るわけです(この雨があるから水も張ってくれるわけですが)。
私はこう答えます。
「行ってみないと分からない、と言うのが正直なところです。」
確実に言えるのは「ウユニ市内上空の空模様と、塩湖内の空模様は違う」と言う事です。更に言えるのは、ウユニ市内は塩湖内よりも雨が降りやすいと言う事です(塩湖内からウユニ市内方向を見ていると良く分かります)。

上の画像を見て解る通り、ウユニ市から塩湖内の各観光ポイントまではそこそこの距離があります(参考になるか分かりませんが、長岡京市から大阪市まで34km、新宿から横浜市まで28kmほどあります。)。だだっ広い遮りの無い場所なので単一の天候のように思いがちですが、雨の降る場所は案外ポイントポイントによって違いますね。そしてウユニ市は割かし山脈の麓にあるせいか雲もわき易く雨も塩湖内よりも降りやすいです。もしもウユニ市内から雲行きを観測する場合は、真上を見上げずに少なくとも北西方向の空を観測して下さい。それでもあまり当てにならないですけどね。ある日の夜のツアーを承った時の事です。ウユニ市内では夕方から結構雨も降り夜になっても稲妻光が塩湖方向にいつまでも見えていました。お客さんに「今夜はキャンセルされた方がいいかもしれませんよ」と言おうか言うまいか悩みつつも塩湖へ向かってみました。行ってみるとコルチャニ村の道は濡れてすらおらず、そこそこの星空を見る事が出来ました。あの時は本当に「天気は行ってみないと分からないなあ」と思った次第でした。
天気予報外部リンク
雲行きの参考になるかもしれなスマホアプリ

雨の塩湖

雨の塩湖
月齢


星空を見るツアーに行く場合は、なるべく新月の日を選んだ方がいいです。新月の日でなくとも月の無い時間帯があればその時間帯を狙えば良いです(但し月の出前、月入り後の各1時間は月の明るみが邪魔する可能性があります)。
そこで大切なのが、いつが新月の日になるのかを知る事です。新月の前後4日間ほども月の無い時間帯が割かしありますので、その場合は月の出、月入りの時間も知る事です。
月があるのと無いのとでは、星空の見え方が全然違いますから、是非とも月の無い時間帯を狙ってみて下さい。
ボリビアの現地時間は世界標準時より-4時間となります。
スマホアプリ
自動でスマホの現在地におけるデータを表示してくれます。

天の川
水面反射
雨季の水の張ったウユニ塩湖に映し出される景色を「鏡張り」と言い出した人は誰なのだろうか?「鏡割り」は知ってるけども…。
「今日の塩湖は鏡張りが見れますよ。」誰かが塩湖に鏡を張り付ける作業をしているのだろうか?、またしてもおかしな崩れた日本語のような気がしますが、そんな事はさておき、要するに水面反射の景色(以下「鏡張り」)ですね。
この景色を見に来られる方はご存知と思いますが、完璧な状態の鏡張りはなかなか見れないものです。
完璧な状態というのは水面に波、浮遊物(泡であったり、出来立ての塩の結晶であったり)、突起物(塩の堆積物)が無く、水面下の塩の表面はなるべく白く、地平線の先まで水面が広がり実物と反射物の境目が分からない、そして反射景色のポイントとなる雲(出来れば綿雲)がある程度出ている、そんな状態です。

まずまずな条件の鏡張り

風で波打った鏡張り

風で波打った鏡張り
まず水面に波が立たない為には風が吹いていると駄目です。
また少し位の風では波が立たない為には水深が出来るだけ浅い方が良いです。出来れば舗装路の水溜まりのように歩くとピチャピチャ音を立てる程度がいいのですが、塩の表面は凸凹の荒い状態ですので1,2cm程の水深が良いとよく言われます。

長靴に見る理想の水深

タイヤに見る理想の水深
次に浮遊物についてですが、泡は塩湖に水がたまりたての時や、大雨が降った後に発生しやすいです。塩水と淡水がまじりあった直後のまだ塩湖の水の濃度が安定していない時に発生すると言われます。この泡ですがひどい時ですと水面下の塩の表面が見えないほど発生する時もあります。ただこの泡は場所を移動する事で多少回避する事が可能です。

大量発生の泡

泡の拡大写真

泡がある時の鏡張り
浮遊する塩の結晶は、塩湖の水が蒸発によって減るにつれ塩分濃度が濃くなり水面に結晶を作り始め、ピラミッド・サルトと呼ばれる塩の結晶を成長させながら、やがて重さが浮力に勝ると水中へと沈んでいきます。
ここでお気づきになりましたか。
鏡張りを見る条件に水深が浅い方が良いと前述しましたが、深かった水深が蒸発によって浅くなっていくと言う事は、この浮遊する塩の結晶が発生し易くなるのです。
乾いていた塩湖に水が張ったと思えば泡が発生し、水深が減り始めてくれたなと思えば浮遊する塩の結晶が発生し始め、となかなか一筋縄では完璧な鏡張りを見る条件を満たしてくれないものです。

水面で乱反射をする塩の結晶の帯

浮遊する塩の結晶

浮遊する塩の結晶

すくい上げた塩の結晶
(ピラミッド・サルト)

成長したピラミッド・サルト
浮遊時はこれを裏返した状態
水面に突起物(塩の堆積物)が無い状態とはどんな状態か。
雨もしばらく降らなくなり水がどんどん蒸発していくと水深が浅くなっていくわけですが、その過程で水面下の塩の表面に特に塩の成長が発達した部分が出来てきて、そこが周りよりも飛び出た状態になります。更に水深が浅くなっていくとまだ全面的に水が張っているものの、そこが水面より顔を出してしまい鏡張りの邪魔となってしまいます。

突起物の見えだした水面

小さな突起物

小さな塩の 島が出来だした水面
水面下の塩の表面はなるべく白い方が見栄えが良いです。
では表面が白くない状態はどうなっているのでしょうか。
それは泥です。
泥ではなく、塩湖周辺の土地から入り込んだ砂埃などにより少し茶色がかる事もありますが、その場合は酷く鏡張りの見栄えに影響するほどではありません。
では泥は何処から入ってくるのでしょうか。
塩湖湖岸近くの湖自体の水深の浅い箇所に張っている塩の層は薄く、その下は泥が堆積しています。塩湖東湖岸から塩湖内への出入口は基本的にコルチャニ村からの道一本しかないのですが(他の個所から塩湖に入ろうとすると車はスタックしてしまいます)、そこですら水の多い時期は車がスタックしてしまうポイントになってしまいます。そんな場所をたくさんのツアーの車が必死に通り抜けようとし、その結果泥を巻き上げる事になります。
雨季に初めて塩湖への出入り口に立った人は思うでしょう。
「きたなっ!」
そりゃあそうでしょう。雨季の塩湖出入口周辺の水はどす黒い茶色の水が溜まっていますから。
この巻き上がった泥は塩湖出入口から少なくとも半径3kmほどに影響を与えます。出入口から塩湖へ入って7km西へ行った地点に元・塩のホテル「プラヤ・ブランカ」がありますが、そこへ向かっていると濁っていた水が徐々に透き通って来るものの、水の下の塩の表面には泥が堆積しているのが分かります。この泥の堆積は塩湖中心方向へ向うに連れ徐々に少なくなっていきます。

